第29回沖縄総会楽しく終了のご報告
4月2〜3日恒例のMARS総会が沖縄県那覇市を中心に開催された。当初、開催地決定はしたものの、矢張り沖縄は遠いなという不安が最後までつきまとっ た。しかし、予想に反してご出席は22名、出席数がシングルでもあろうものなら、提案者の責任問題は免れられないところであったが、時間的難題をみごと克 服してご出席いただいた各局に心から感謝いたします。開催日の数週間も前から参加数がしっかりと固定し、何らの変更もないMARSという会の行動力は、旅 行社の人間を心底より羨ましがらせたところでもあった。
なんとなく開放感漂う沖縄、内地という言葉に代表されるようにJAでありながらDX感を彷彿とさせる魅力的な地ということで土曜日、総会までの一日をツ アーに利用するという新しい試みも取り入れて見た。お天気にこそ恵まれなかったが、沖縄の自然を充分に満喫することのできたツアーであった。この日のツ アーコースに無線に興味のある人間なら誰しも知っている「象のおり」を入れて見たかったのだが、時間的にどうしても都合がつかず、涙を呑んだ。この件につ いては後日、MARSNEWSで楽しい記事が掲載できるかもしれません。いや、重大なる軍事機密として何らの情報も得られないのかもしれません。期待を 持ってお待ちください。
さて、遠隔地沖縄、その上、ご当地局なしで総会を開催するという一見無謀ににも見える運営に不安を感じられた各局もおいでになられたことと思います。確か にそうではありますが、実はそうではなかったのです。NEWS 60号ですでにご承知のとうり、毎年総会議長をおつとめいただくJI3CIN仲井間憲要 OMこそ、この沖縄那覇、しかもご実家は会場から徒歩10分程の地のご出身、会場ホテルの確認、観光地の選択、コースの決定、懇親会の料理の決定、ALの 選択まで、あの巨体のどこからこれだけ繊細な気配りが出来るのかというほど細かく吟味を加えていただき、プランが出来上がったのでありました。旅行社が 作ってきた当初のプランはすっかり姿を変えたものになっていた程でありました。このような事はそうそうあるものではありませんが実にラッキーでした。ご参 加の皆様は充分にご満足いただけたことと存じます。この場をかりまして改めてJI3CIN局に感謝の誠をささげたいと思います。
本題の総会は順調に進行したことは申すに及びません。16年度事業は、遅れていた局名録の改訂、MARSホームページのドメインの刷新、メーリングリスト の新設、アワードは新たにMARSAWDパート2を創設、JM1ZZMも再開局し、移動用に便利な小型軽量機の新調、JM1ZZMのQSLCARDも新調 されるなど、大いに事業が展開されたことが報告された。それに伴い出費は予算を多少超過したが、繰越積み立て金が年を重ねる毎に増加する状態よりは好まし い状態と考えるとの意思が表明された。
17年度事業計画ではホームページの刷新、JM1ZZM/の運用の活発化が掲げられ、それに伴う通常型の予算が承認された。協議事項としてJA3ARY大 門茂行OMの名誉会長への推戴が審議され可決された。
今総会では現地新聞社琉球新報の取材をうけ、日ごろの活動状況、研鑽事項、災害発生予想地区での訓練状況について発言した。
さらに特記すべきは、懇親会終了後、先に奈良担当理事より送付されていた新調のFT857、別送の同軸ケーブル、エレメントワイヤーを現地調整し、急造の 40mダイポールを架設、JM1ZZM/JR6を運用した、いや、出来たことだ。われらZZMには可動式の10Kwリニアーアンプが同行しているので、ア ンテナに波さえ乗せればパイルアップは間違いない。しかし、前日、こっそりホテルの自室で室内アンテナから発射した試験電波の感触からあまり自信がなかっ た。この点でもJI3CIN局、いやいや彼のご舎弟に多大のお世話に、というよりはご迷惑をかけてしまった。彼らの実家は8階建てのマンション、勿論オー ナーである。このことを聞いたとき、体がしびれるのを感じた。早速現場の確認のため、総会の日の早朝、未だ薄暗い時間にマンションにお邪魔した。エレベー ター室の上に上って二回目のシビレを感じた。何と何と、360度周りにさえぎる物はなかった。しかも8階の屋根のうえだ。感触はグー以上。絶品だ。ご舎弟 は無線には無縁の方。怪訝な顔でわれわれの行動をみておられた。しかし、その深夜には、この気違い共の行動を多少は理解していただくことになるのだが。 EXCがあって、総会があって、懇親会があって、其の深夜、臆面もなくMARSのやから10名ばかりで押しかけてしまった。ワイヤーを10m弱に2本そろ える作業からはじまった。エレメントをとめる場所がありません。この期に及んで何を言ってるんですか。どこでもいいから留めてくるんだ、だけどあなたが 落っこちないでよ。同軸のインピーダンス?バランもない、チューナーもない緊急の場合には同軸を数ターン巻くことも出来るし、いまどきのリグはミスマッチ がひどければリミッターが作動して終段を保護してくれるし、気にしない気にしない。電源をつないで出力10Kwからオンエアー開始。これだけ聞こえてれば 充分波は乗るでしょう。さー始まりました、しかし時間は午前0時です。JM1ZZM/JR6那覇市。。。。。きた!!!先ずはJR6のYL局を皮切りに、 すぐにパイルアップ、2に1に、8、アンプ交代、だみ声の出力50w、それでもパイル、記念QSLなんて言うからますますパイル。愛知県、静岡県、千葉 県、北海道。。。ご舎弟もようやく納得のようす。これが千葉県、北海道と覗き込んでおられる。若手のホープ二人のCWがはじまった。CINに負けず劣らず 巨漢のJL3SIK西村OMがCQを出している。でっかい体をはすに構えて指先でパドルを器用に操る姿は非常に魅力的、頼もしいMARSのメンバーだ。 DU2/Wが呼んできた。やや緊張した顔つきでJK1AIN中村OMが相手をしている。ハムはCW,4630にも出てくださいが持論の彼も頼もしい若手の メンバーだ。バンドを15mにするとYCもVUも強力に入感している。瞬く間に10局ほどかせいでしまった。でも時計はすでに午前1時に近い。いくら何で もこれ以上のご迷惑はかけられない。直ちに撤収し一同心から感謝、お詫びをしておいとまとした。奥様いわく、皆にこにこにこにこして、実に楽しそうでし た。まるで少年少女のようだったです。我々が無線をする時は必ず瞬時に童顔になるのですよ。本当に有難うございました。ご迷惑をおかけしました。CINさ ん有難う。
次回からは更にJM1ZZM/の運用に力をいれても面白そうですね。
日曜日は絶好の行楽日和に恵まれ、行程をつつがなく終了し、大方の局は午後から夕刻の便で家路についたが、更に先島諸島へと足を伸ばされた羨ましい各局も おいでになった。   DE JH3AEF

>>>>>aef<<<<<aef>>>>>aef<<<<<
          JUN ICHI  TOJO
      東 條 純 一
>>>>>aef<<<<<aef>>>>>aef<<<<<

T O P
第 29回沖縄総会
沖縄総会参加者
総会
懇親会
JM1ZZM/JR6
ZZM/JR6 その2
エク スカーション